コロナウイルスの中の大掃除

コロナウイルスの中の大掃除

コロナウイルスの中の大掃除

師走も半ばとなり、「大掃除」を意識する時季です。今年は新型コロナウイルスの影響で在宅勤務やオンライン授業が続いている人もいて、例年とは違う環境での大掃除になる家庭もあると思います。在宅時間が長かったゆえの大掃除のポイントや、新型コロナの家庭内感染が多い中での注意点などを、まとめてみました。

 

換気関係の場所、念入りに
Q.大掃除の主なポイント、注意点などを教えてください。

 

「まずは早めに、ゆとりをもって計画を立てましょう。今からでも間に合います。計画を立てる前には、どこの部分の大掃除をするのかリストアップするところから始めて、優先順位順にスケジュール帳やカレンダーに落とし込んでいくのがよいと思います。

 

1〜2日間での短期集中型も悪くはありませんが、思ったより汚れがひどくて、計画通りに進まなかったり、手持ちの洗剤や掃除用具では落としきれず、ホームセンターに何度も足を運んで時間をロスしてしまったりということもあり得ます。

 

ぜひ、リストアップしたいのは普段なかなか手をつけにくい場所です。例えば、窓周り、換気扇などのフィルター類、照明器具のかさといった高所作業です。今年は新型コロナの影響で年末年始の外出を控える人も多いとは思いますが、玄関や庭などの外回りもきれいにしておくと防犯面でも安心です」

 

Q.今年はコロナ禍で、在宅勤務やオンライン授業で在宅時間が長かった人が多いと思います。そうした家庭での大掃除について、意識すべき点があれば教えてください。

 

「コロナ禍では換気が大切だと言われていますので、換気に関係する箇所の掃除を特に念入りにしてはいかがでしょう。エアコンフィルターや空気清浄機などのフィルター類は普段のお手入れでホコリは落としているかと思いますが、大掃除では水洗いして、さっぱりさせましょう。

 

コロナ禍で外食が減り、家で食事を作る機会が多くなっている家庭では、キッチンの換気扇もしっかり手入れをして、油汚れを落としておきたいところです。換気扇が汚れていると、調理中に舞った油が吸い込まれにくくなり、壁紙や窓に細かい油の粒子が付着して汚れが目立つようになってしまいます。

 

窓や網戸、サッシなどの窓周りも換気に関係してきます。カーテンも天気がよければ洗って、そのまま再度、カーテンレールに戻せば、部屋の加湿も兼ねることができて一石二鳥です。好きな香りの柔軟剤を使って洗えば、部屋中にいい香りも漂い、気持ちのよいものです」

 

Q.在宅勤務やオンライン授業で在宅時間が長いことを生かした大掃除のコツはありますか。

 

「ゆるーく行える『ながらつけおき大掃除』が一番おすすめです。仕事の合間合間に、つけ置いた汚れの落ち具合をチェックしながら掃除ができます。

 

例えば、お風呂場などにできたカビはカビ取り剤を吹き掛けておき、しばらくおいてから洗い流します。鏡のうろこ状の汚れや蛇口についたカルキ汚れはクエン酸水を付けて、ラップでカバーしてしばらくつけおき、汚れをこすって落とすを繰り返します。排水口の部品やキッチンの換気扇のフィルター、部品もゴシゴシこすらず、洗剤液を入れたおけなどにしばらく入れて、つけおき洗いをしましょう。

 

仕事の休憩時間に行う『小掃除』もおすすめです。私も実践していますが、タイマーを活用して、10分間掃除などいかがでしょうか。休憩ごとに、普段なかなかできない窓やサッシを1カ所ずつ掃除するというのも、体を動かしつつ、頭の切り替えができて、リフレッシュにもなるので仕事や勉強の効率アップにつながります」

 

Q.新型コロナの最近の傾向として、家庭内感染が多いということが指摘されています。また、手洗いの徹底やアルコール消毒の大切さも引き続き叫ばれています。これらの点に注意しつつ、大掃除をするためのポイントを教えてください。

 

「普段から、新型コロナ対策として続けていることを大掃除でも変わらず行うことが大切だと思います。まずは小まめな手洗いとアルコール消毒です。1カ所、作業が終わったら、面倒でもその都度手洗いして、手指を消毒するくらいの意識を持ってもよいと思います。また、作業中はマスクはもちろん、メガネやゴーグルを着用するのもおすすめです。うっかり、手指で目や鼻を触ってしまうことも防げますし、ハウスダストアレルギーがある人も快適に掃除ができると思います。

 

そして、しっかり換気をして、外の空気を常に入れながら掃除をしましょう。空気中に舞ったホコリも家の外に出て行きますし、感染症対策にもつながります」

 

Q.4〜5月の緊急事態宣言の時期を中心に、在宅者や、その期間を使って家庭内の整理をする人が増え、家庭ごみや粗大ごみが急増して問題になりました。大掃除のごみを出す際に注意すべきことを教えてください。

 

「家の中にある不要になったモノを整理して、住環境を整えることは大変すてきなことですが、『家の外にごみとして出したら、私にはもう関係ありません』では、視野が狭くて残念ですね。ぜひ、不要になったモノを再び活用するという視点も取り入れてみてください。

 

今後は持続可能な開発目標SDGs(エスディージーズ)の目標の一つ『つくる責任つかう責任』にもあるように、ごみにしてしまうのではなく、生かす、リサイクルする意識を持って実践していくことが当たり前の世の中になっていくと思われます。既に始めている人も多いと思いますが、買い取り、フリマアプリ、ネットオークション、慈善団体への寄付など、いろいろな『ごみにしなくていい方法』が今は増えていますので利用を検討してはいかがでしょうか。

 

また、普段から定期的に家の中のモノを見直す時間を持っていれば、一気に大量のごみを出さずに済むので大掃除の時間の節約にもなりますし、大量のごみが社会問題になることを防げるかもしれません。私たちのちょっとした意識改革が必要なのだと思います」

 

Q.最後に、大掃除の大切さについてひと言お願いします。

 

「大掃除は昔から年中行事として行われてきた『すす払い』がルーツです。新年に年神様(としがみさま)をお迎えする準備として、一年の汚れをはらい清めるものです。毎年12月13日、お寺で僧侶の皆さんが長い笹竹(ささだけ)を使って、すす払いをしている映像をテレビで見たことがある人も多いのではないでしょうか。

 

ライフスタイルや考え方の変化によって、年末に大掃除をしない風潮も出てきましたが、気持ちの上で一つの区切り、けじめをつけるという意味でも、年末の大掃除は行った方がよいと私は考えています。自分の家や部屋に対して、『一年間ありがとう。来年もよろしくね』と感謝の気持ちを持ちながら、隅々まで大掃除をして一年の汚れをはらい清めれば、新年を気持ちよく迎えることができると思います」

 

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熊本おそうじ工房

 

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